周辺はコマ収差の影響で像が悪いといわれていましたミューロン光学系ですが、補正レンズを組み込むことで、オリジナルのミューロンの中心像はそのまま維持し、周辺像がリッチー・クレチアン式を上回わるほどに改善されました。副鏡調整用モーターをステッピングモーターに換装するなど電気系を一新し、バックラッシュ補正機能を追加したことで眼視のピント合わせが容易におこなえます。さらに、撮影に便利なオートフォーカス機能が備わり、時代をリードするカセグレン系望遠鏡に進化しました。
補正レンズユニットは、大きく離して配置した3群3枚(1枚はED)のレンズがバッフル内に組み込まれています。この高性能補正レンズは、これまで不可能と思われていた純正ドール・カーカム式の大きなコマ収差を、中心収差を肥大することなく完全に補正しています。
さらに、 この補正レンズは湾曲収差も補正するので、純正リッチー・クレチアン式を遥かに上回る周辺像になります。その星像は、35mmフルサイズ対角で約15ミクロンとイプシロンの周辺像に迫るほどです。
主鏡セルキャップに3個の吸気ファンを設け、主鏡周辺、鏡筒内部、外気部の温度をセンサーで計測し、設定条件を基に主鏡底面部にある吸気ファンのON、OFFの制御をします。
付属のコントロールアプリケーション「Focus Infinity」のオートフォーカス機能により、パソコンからの操作で撮影機器のピント合わせが自動でできます。ハンドボックスとUSBケーブルでつなぎ、カメラからの画像をキャプチャーします。 ピント合わせのほかにも、ファンのコントロール、3カ所のプリセット位置の設定などの便利機能が手元のパソコンで操作できます。
※Windows用のみ
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