専用ソフトウエアによりモーターを制御し、カメラ位置を移動させながら撮影していきます。撮影した画像を元に、対象星のピクセル面積を測定し、面積変化を二次関数の近似曲線で表現します。この近似曲線からピーク点を計算によって求め、ソフトウエア画面にある「推奨値に移動」をクリックすれば、ベストフォーカス位置にカメラが移動します。推奨位置は1μm単位で制御ているので、以前行っていたような、目盛りを見ながら一定間隔ずつ動かして撮影してピント位置を決める方法に比べると、β-SGRを使えばかんたんに精度良くピント合わせができます。
汎用性のあるフランジ構造の電動フォーカサー“β-SGR” は、2〜3個の接続リングを組み合わせることで、ほとんどのタカハシ製鏡筒に使えます。 ケース内には6個のリニアステッピングモーターを組み込み、±1.0mm(2.0mmストローク)の範囲で合焦駆動します。レデューサーやフラットナーは電動フォーカサー内部に取り付け、バックフォーカスを考慮して接続リングを設計しているので、対応するアクセサリーはほとんど使用できます。
大型の冷却CCDカメラにフィルターホイールなどのオプション部品を付けるとかなりの質量になりますが、フランジタイプのβ-SGRはそのような使われ方を想定して、垂直加重で60Nまで動作します。光路長さえ確保できれば、大型冷却CCDカメラにいろいろなオプションを装着しても、安心してお使いいただけます。
デジタル一眼レフカメラのレリーズ連動や冷却CCD撮影アプリと連携します。
ピント合わせ用に撮影した画像全体をサンプル解析し、撮像面全体のピント評価が可能で、能率の良いスケアリング評価が可能です。
天文関連機器の外部制御ソフトウェア規格 ASCOM に対応していますので、ASCOM 準拠の制御ソフトウエアとの連携が可能です。
■β-SGR 制御ソフト(Ver. 1.4.8) ・PC 動作環境 OS: Windows XP / Vista /7 (すべて32bit版) 基本ソフト: Net Framework 3.5が必要 ・PC 動作環境 *最低動作環境 CPU 1GHz 以上 メモリ 1GB以上 *推奨動作環境 CPU Core2Duo 2GHz 以上 メモリ 2GB以上 ・USBポート USB2.0 Windows 標準のドライバを使用 上記、動作環境でなければご使用いただけないことはありませんが、動作が極端に遅くなる、ソフトウエアが無応答になる等が確認されています。 特に内蔵メモリ容量が重要です。 また、上記の最低動作環境以下でご使用いただく場合は、サンプル画像の解像度を下げる、ビニングを使用する、サブフレーム画像を用いるなどの方法でご使用いただけます。
■モータードライブ・ユニット ・USB インターフェイス(Windows 標準ドライバ使用) ・DC12V Max.2.0A(フォーカス移動時) 0.3A 以下(位置保持及び待機時) ・温度センサー入力(センサー標準添付) ・レリーズ接点出力(2.5mm ミニステレオジャック) β-SGR モータードライブ・ユニットはWindows 標準のドライバを使用しますので、専用のドライバをインストールする必要はありません。 ドライバは、モータードライブ・ユニットをUSB に接続し、電源を入れることによって、自動的に組み込まれます。
■ASCOM ドライバ β-SGR を用いASCOM 対応のソフトウエアをご使用いただく場合は、CD-ROM 内のASCOM ドライバをインストールしてください。