タカハシアッベ型アイピースは、以前のタカハシOrシリーズをリニューアルした31.7mmスリーブ径の接眼レンズです。
1組の3枚接合レンズとアイレンズ1枚の計4枚構成は、アッベ式の基本構成を踏襲したもので、安価なプローセル型オルソよりもコストはかかりますが、周辺 像の崩れが自然である特徴があります。そのためバローレンズとの相性が良く、特に弊社の31.7 2×バローとの組み合わせでは、ほぼフラットフィールドになります。
スマイスレンズを使用しないシンプルな2群構成は、現在では見かけ視界は狭くアイレリーフも短いですが、ゴーストが少なくコントラストも良好で、低価格で高性能なアイピースです。
タカハシAbbeシリーズには、全ての商品にゴム見口が付いています。アッベ型はアイレリーフが短めなので、アイピースに目を近づける必要があります。裸 眼でピッタリと目を付けると、目の周りをゴム見口が覆ってくれるので迷光防止になります。また、ゴム見口は折れるので、メガネを掛けたままでもアイレンズ に目を少しでも近づけられます。
タカハシAbbeシリーズは6mmから32mmまで同焦点になっていますので、アイピース交換時のピントのズレはごく僅かです。五頭ターレットレボルバー31.7を使えば、より便利に使えます。
接眼鏡に求められる性能として、コントラストの良さが上げられます。特に惑星面・月面の高倍率での眼視と拡大撮影や光度差の大きい二重星の分離等にアイ ピースのコントラストが大きく影響します。タカハシAbbeシリーズは、空気に触れている4面にマルチコートを施しています。これにより、有害なゴースト とフレアを減少させたコントラストの良い視野が得られました。
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