最新の自動導入タイプもいいけど、ちょっと見るだけの観望には無くても不自由しませんね。月に土星・木星・金星 そして約2年2ヶ月ごとに接近する火星、みんな肉眼で見えているのでファインダーがあれば導入できるからパラメーターの設定やアライメントなどの作業も必要ありません。 そんなお手軽赤道儀でも、極軸インナークラッチの採用、赤緯の全周微動、倍率9倍の極軸望遠鏡を内蔵など基本となる部分はしっかりと押さえています。 PM-1は小さなボディにタカハシのクオリティを凝縮した赤道儀です。
PM-1は赤経ウオーム軸インナークラッチ機構を採用しています。 ウオーム軸インナークラッチはウオーム軸に内蔵された機構によりクラッチハンドルの回転運動を直線運動に変えスパーギアを固定する方式で、クラッチハンドルを軽くしめるだけでロックでき、逆回転してもゆるむことはありません。 このクラッチの特徴はハーフクラッチ状態で使用できることです。
架台の水平出しの基準になる水準器と傾斜角目盛を装備しています。コンパス等で方位を調整すれば昼間でも大まかに極軸が合わせられます。 日食の観測地で南北線が引いてあれば、それを目安に赤道儀の設置ができます。
赤道儀に内蔵のモーターは単三電池4本で駆動します。基本の恒星時駆動の他に、恒星時の0.7倍、0.5倍、0.3倍の追尾速度が選べるので、地上の景色を入れた いわゆる星景写真の撮影で、恒星時追尾または固定撮影とは一味違う作品がねらえます。 太陽時駆動も選べるので日食観測に便利です。修正速度は2倍と停止になります。
プラネットフォークに変更すれば、子午線を通過する使用でもポジションを変更する必要がないので、日食や月食の連続観測が可能です。 適応鏡筒なら赤緯±30°以内の天体に鏡筒を向けられます。 フォークの上部はアリミゾ・アリガタ機構で、鏡筒を赤緯軸に沿ってスライドすることができます。この機能があることで、片持ちフォークタイプで困難だった極軸周りのバランス取りがウエイトを使わずに調整できます。 【適応鏡筒】 FS-60Q、 FSQ-85ED、SKY90
微動付の経緯台は天体だけでなく、野鳥の観察や撮影にも便利です。 上記の適応鏡筒を搭載した場合、仰角 30° 〜 俯角 30°の範囲で使用できます。
天頂まで望遠鏡を向ける時は全方位経緯台の出番です。 この仕様は、全天のどこへでも鏡筒を向けられます。
赤緯ユニットを外しカメラ台に交換すれば赤緯部にカメラが3台搭載できます。さらに、バランスシャフト側もカメラ台に交換することで4台のカメラが搭載できます。