FS-60Q フローライト屈折望遠鏡


FS-60CBに1群2枚のエクステンダーCQ1.7×を予め組み込んで望遠鏡として組上げたのがFS-60Qです。
エクステンダーCQ1.7×を取り付けることで、焦点距離が600mm(f/ 10)になり、中心収差はストレール比率でFS-60CBと比べ10%以上向上します。周辺像は35mmフルサイズの端まで中心像とほとんど変わらないほどのフラットフィールドとなり、周辺光量も最周辺で95%もあります。歪曲収差はほとんどなく、フローライト2枚玉のFS-60CBよりかなり性能がアップした、ほとんど収差のない望遠鏡がFS-60Qです。
また鏡筒内にレンズを組み込んだことで、f/10の対物レンズだけの望遠鏡と比べて鏡筒長は20%以上コンパクトに仕上がっています。 この光学系はf/10とやや暗くなりますが、皆既日食の撮影、野鳥などのネイチャーフォトなどには、35mmフルサイズ全面に渡るシャープさと機動性の良さが威力を発揮します。

スペック
形式
3群4枚 フローライト アポクロマート
有効口径 60mm 全面マルチハードコート
焦点距離 600mm
口径比 1:10.0
分解能 1.93"
極限等級 10.7等
集光力 73倍
鏡筒径 80mm
鏡筒全長 約550mm
質量 1.6kg
接眼部 ラック&ピニオン式
ファインダー 6倍30mm
FS-60CB+ReducerC0.72X SPOT

エクステンダーCQ1.7Xを取り外しFS-60CBの仕様にしていただければ、レデューサーC0.72Xを使用した焦点距離255mm(f/4.2) と FS-60Cフラットナーを使用した焦点距離370mm(f/6.2)で撮影ができますので、都合3つの焦点距離が使い分けられます。

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