EM-500 Temma2M 赤道儀
特 徴
■高精度な自動導入

テレスコープトレーサーなど対応ソフトをインストールしたパソコンと接続すれば、EM-500Temma2M赤道儀は天体の自動導入ができます。目的の天体を決めたらパソコンで指定するだけで、ウオームネジ直結のロータリーエンコーダーが正確に角度を検出して400倍の高速でターゲットを捉えます。

■多機能コントロールボックス

EM-500 Temma2M 赤道儀のコントロールボックスには、駆動ボタンの他に、モード切替ダイアル、駆動速度切り替えスイッチ、修正速度設定用ボリューム、オペレーションモードスイッチが付いていますので、これらの駆動系操作をすべて手元で操作できます。
ボリュームの調整により修正速度を対恒星時の±1〜99%に設定できるので、オートガイダーのキャリブレーション対応範囲への設定が容易になります。
オペレーションモードスイッチは、駆動ボタンを押した方向に視野の星が動くように、各駆動ボタンと赤道儀の反応する方向を切り替えるスイッチです。オートガイダーが普及した現代では、以前ほど重要度は高くないと思いますが、ボタンを押した方向と反応方向を合わせておけば操作性が向上します。

■新スケールパターンの極軸望遠鏡を内蔵

EM-500 Temma2Mのスケールパターンは、天の北極と北極星の歳差を考慮した距離角を半径とした5円と方位角を読み取る時間目盛りで構成されています。5つの円は歳差を補正する目安にしたもので2050年まで対応しています。また南半球用の指標は八分儀座のσ星を使い、北半球と同様に精度よくセッティングできます。モーターも南半球用に簡単に逆転できます。

■脚はピラーとメタル脚

EM-500 Temma2Mの脚は、据え付け用に高さの違う2種類のピラー脚と伸縮式のJメタル三脚(SQ)を用意しています。
ピラー脚のSQ-Sに載せると不動点高は約900mm、SQ-Lに載せると約1400mmになります。ご使用になる環境により、いずれかをお選び下さい。

スペック
形式
2軸モーター内蔵、ドイツ式赤道儀
赤経微動 ウオームホイル全周微動(減速比144:1)
ステッピングモーターによる電動駆動(手動は不可)
ハイスピード、ノーマル駆動モード切替可能
赤緯微動 ウオームホイル全周微動(減速比144:1)
ステッピングモーターによる電動駆動(手動は不可)
ハイスピード、ノーマル駆動モード切替可能
方位微動 ダブルスクリュー方式、可動範囲 ±7°
傾斜角微動 スクリュー式、可動範囲 高度 5°〜 45°
目盛環 赤経:最小目盛10分(バーニヤ付)恒星時と同期して回転
赤緯:最小目盛 2°(バーニヤ付)
同架重量 約40kg
本体重量 約40kg(バランスウエイト、鏡筒バンド別)
極軸望遠鏡 固定内蔵式、倍率11倍
スケールパターン(明視野照明付)
*北極星用歳差補正目盛(2050年まで対応)
*南極星八分儀座σ星用歳差補正目盛(2050年まで対応)
*リングレベル付
ウエイト 10kg × 2 (ネジ式)
付属品 コントロールボックス、電源コード、工具
駆動方式
両軸駆動、水晶発振制御、回転誤差±0.05%(対恒星時)
駆動周波数 約100PPS
使用可能地域 世界各国(機種により緯度の制限あり)
最高速 赤経方向:約400倍速
赤緯方向:約±6000秒角/SEC
補正駆動 赤経方向:0.01〜1.99倍
赤緯方向:±0.15〜14.85秒角/sec.
ハンドボックスのボリュームで設定
電源電圧 定格DC12V Max. 3.6A
消費電流 0.8〜 3.6A
自動導入 パソコンを接続することにより可能(要対応ソフト)
対応ソフト ・テレスコープトレーサー2000 (タカハシ)
・ステラナビゲーターVer.8 (アストロアーツ)
・SUPER STAR IV (Seeds Box)
・THE SKY Ver.6 (日立ビジネスソリューション)
順不同
オプション RS232Cケーブル
オートガイダーケーブルM (Temma2M専用)