テレスコープトレーサーなど対応ソフトをインストールしたパソコンと接続すれば、EM-500Temma2M赤道儀は天体の自動導入ができます。目的の天体を決めたらパソコンで指定するだけで、ウオームネジ直結のロータリーエンコーダーが正確に角度を検出して400倍の高速でターゲットを捉えます。
EM-500 Temma2M 赤道儀のコントロールボックスには、駆動ボタンの他に、モード切替ダイアル、駆動速度切り替えスイッチ、修正速度設定用ボリューム、オペレーションモードスイッチが付いていますので、これらの駆動系操作をすべて手元で操作できます。 ボリュームの調整により修正速度を対恒星時の±1〜99%に設定できるので、オートガイダーのキャリブレーション対応範囲への設定が容易になります。 オペレーションモードスイッチは、駆動ボタンを押した方向に視野の星が動くように、各駆動ボタンと赤道儀の反応する方向を切り替えるスイッチです。オートガイダーが普及した現代では、以前ほど重要度は高くないと思いますが、ボタンを押した方向と反応方向を合わせておけば操作性が向上します。
EM-500 Temma2Mのスケールパターンは、天の北極と北極星の歳差を考慮した距離角を半径とした5円と方位角を読み取る時間目盛りで構成されています。5つの円は歳差を補正する目安にしたもので2050年まで対応しています。また南半球用の指標は八分儀座のσ星を使い、北半球と同様に精度よくセッティングできます。モーターも南半球用に簡単に逆転できます。
EM-500 Temma2Mの脚は、据え付け用に高さの違う2種類のピラー脚と伸縮式のJメタル三脚(SQ)を用意しています。 ピラー脚のSQ-Sに載せると不動点高は約900mm、SQ-Lに載せると約1400mmになります。ご使用になる環境により、いずれかをお選び下さい。