CCA-250は主鏡が放物面、副鏡を球面という研磨しやすい面にする事で製作が容易になり、設計値通りに星像のアス変形が無く、収差が補正された星像が得られます。 この光学デザインは、純正のリッチー・クレチアンではなくて、改良型の準リッチー・クレチアンから発展させたオリジナルのデザインですが、主鏡、副鏡を同一Rにしてペッツバール和をゼロにし、3枚の補正レンズで完全にフラットフィールドにするというBRCの原理を踏襲しています。 補正レンズは、パワーの無いフラットナーなので色収差の影響はほとんどありません。
直焦点(f/5)の光学性能は、イメージサークルこそ前モデルのBRC-250の100mmから88mmになったものの、デジタル撮影で重要な50mmまでのSPOTサイズは6ミクロン以下とBRC-250を凌駕する性能です。最小星像は最周辺の88mmでも10ミクロン以下であり、今後67サイズのCCDカメラが登場しても問題なく対応できます。
副鏡の後ろ側にピント調整用のステッピングモーターを組み込んだタカハシ Active Focuser システムで、ピント合わせを電動でおこないます。
このシステムにより、デジタル機器のオートフォーカスが可能になりました。
ドライブユニットを鏡筒に組み込んだことで、煩雑になるケーブルの数を減らしています。ドライブユニットからは、手動のピント調整、ファンのON、OFFの設定ができます。
オートフォーカス機能を使う時は、パソコンとUSBケーブルでつなぎ、付属のコントロールソフト Focus Infinity からコントロールします。 ASCOM対応のドライバーも用意していますので、 FocusMax や MaxIm DL などからのコントロールも可能です。 動作させるには、DC12Vの電源が必要です。
主鏡周辺、鏡筒内部、外気の温度をセンサーで計測し、各部の温度差が大きいときは、早く外気温となじむように3個の吸気ファンが外気を主鏡に導きます。
ON、OFFの動作設定は、Focus Infinityから設定でき、設定した条件で3個のファンを制御をします。ドライブユニットのボタン操作でもファンをON、OFFできます。 吸気ファンは、撮影の妨げにならないように低振動ファンを使用しています。
付属のコントロールアプリケーション「Focus Infinity」のオートフォーカス機能により、パソコンからの操作で撮影機器のピント合わせが自動でできます。ハンドボックスとUSBケーブルでつなぎ、カメラからの画像をキャプチャーします。 ピント合わせのほかにも、ファンのコントロール、3カ所のプリセット位置の設定などの便利機能が手元のパソコンで操作できます。
※Windows用のみ
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