2015年11月 2日
F3レデューサー0.6×は、多くのお客様にアストロカメラとしてご利用いただいているFSQ-106ED、および最新鋭のフォト・ビジュアル望遠鏡FSQ-130EDに取り付けることで焦点距離を0.6×に短縮する高性能レデューサーです。
このレデューサーは、FSQ-106EDとFSQ-130EDの両方にマッチングするように設計していて、併用することによりFSQの主焦点f/5をf/3にまで明るくします。イメージサークルはφ44mmと35mmフルサイズに対応しています。f/3まで明るくしても、倍率色収差と色コマの発生を高屈折低分散ガラスを使用することで極力抑えています。
FSQ-106EDに取り付けた場合、フルサイズ周辺でのRMS-SPOT計算値は、レデューサーQE0.73×と組み合わせたときの約半分の8ミクロン以内、FSQ-130EDに取り付けた場合には6ミクロン以内と大変シャープな星像が得られます。
また空気接触面全面に、可視光全波長で波長依存の少ない多層膜コートを施しており、光学設計時のゴーストシュミレーションでの追跡と相まってゴーストが発生しにくいレデューサーになっています。(フィルターの位置およびフィルターの種類によってはゴーストの発生する可能性はあります。)
このようにF3レデューサー0.6×を取り付ければ、FSQ-106EDを320mmに、FSQ-130EDは390mmにと大口径カメラレンズに匹敵する仕様で、天体望遠鏡に求める性能を持ったアストロカメラになります。
斜鏡や副鏡などの遮蔽物のない屈折望遠鏡でのf/3は、実効F値では反射系でのf/2.8を上回り、彗星の尾や淡い星雲の描写に威力を発揮します。
F3 レデューサー0.6× [KA38581] 使用時
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機 種 |
合成焦点距 |
イメージサークル |
FSQ-106ED |
320mm(f/3.0) |
φ44mm |
FSQ-130ED |
390mm(f/3.0) |
φ44mm |
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