2013年10月 7日
ε-160 、ε-130 はアストロカメラの草分けとして、多くの天文ファンの方々に愛された名機でした。 しかし光学設計は銀塩写真を想定したもので、現在の冷却CCDカメラやデジタル一眼レフカメラのシビアな要求に満足できない部分がでてきました。また長年の使用で補正レンズにクモリが生じたり破損しても、現在は製造されていない非ECOガラスを使用していたので修理が不能になっていました。
この補正レンズはε-130Dの補正レンズと同じ形式で、2群2枚とオリジナルよりもレンズ枚数が減ったにもかかわらず、収差はオリジナルの半分以下と光学性能は向上しています。特にオリジナル補正レンズで目に付いた赤の色収差と色コマは、デジタルカメラでは目立つので徹底的に排除しました。さらに、やや大きかった歪曲収差も半分以下に減らしています。
ε-160/130鏡筒は、オリジナルの補正レンズをこのデジタル対応補正レンズと入れ替えるだけで、40mmのイメージサークル全面がほぼ15ミクロンの星像となるアストロカメラに変身します。レンズ構成もゴーストの出にくいタイプにし、レンズ枚数の減少と全面マルチコートの効果により、デジタル対応補正レンズに交換しただけでコントラストも格段に向上します。
なお補正レンズ交換にともなう焦点距離、イメージサークルの変化、ならびに接続システムの変更はありません。
※光学系の仕様は2009年に発売したものと同じです。
※ε-130Dの補正レンズとは互換性がありません。
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