■レデューサーシステム
FSQ-106EDPに使用できるレデューサーは、645レデューサーQE0.72×、F3レデューサー0.6×、レデューサーCR0.73×の3種類です。この中から目的にあったものを選んでお使いいただけます。
・645レデューサーQE 0.72×
645レデューサーQE0.72Xは大口径の4群4枚のレンズを使用し、焦点距離を 380mm f/3.6 と屈折望遠鏡では類を見ないほど明るくしながらも、大きなイメージサークルと豊富な周辺光量、そしてイメージサークル全面に渡る鋭像を実現しています。
イメージサークルはφ60mmあり、中心から30mmの所でも光量は70%以上確保しています。また35mmフルサイズカメラの対角にあたるφ44mmの部分では90%以上の光量があり、レデューサーCR0.73×と比較すると約50%増の周辺光量で、現在一般に市販されている冷却CCDカメラやデジタル一眼レフカメラの撮像素子ではほぼ周辺減光の気にならないレベルです。(※設計値で、実際の撮影ではカメラマウントによって光束が制限され減光が発生します。)
645レデューサーQE 0.72× 併用時の仕様
|
焦点距離 |
380mm |
口径比 |
1: 3.6 |
イメージサークル |
φ60mm |
|
・F3レデューサー 0.6×
併用することによりFSQの主焦点f/5をf/3にまで明るくします。イメージサークルはφ44mmと35mmフルサイズに対応しています。f/3まで明るくしても、倍率色収差と色コマの発生を高屈折低分散ガラスを使用することで極力抑えています。
フルサイズ周辺でのRMS-SPOT計算値は、レデューサーCR0.73×と組み合わせたときの約半分の8ミクロン以内と大変シャープな星像が得られます。 また空気接触面全面に、可視光全波長で波長依存の少ない多層膜コートを施しており、光学設計時のゴーストシュミレーションでの追跡と相まってゴーストが発生しにくいレデューサーになっています。
(※フィルターの位置およびフィルターの種類によってはゴーストの発生する可能性はあります。)
F3レデューサー0.6× 併用時の仕様
|
焦点距離 |
320mm |
口径比 |
1: 3.0 |
イメージサークル |
φ44mm |
|
・レデューサーCR 0.73×
標準的な3群4枚構成のレデューサーで、組み合わせると焦点距離が385mm(f/3.6)と望遠レンズ並みの明るさになります。イメージサークルはφ44mmあり、主焦点(f/5)と同レベルの色収差補正、フラットフィールド性能を維持しているのでデジタル一眼レフカメラによる撮影にも適した光学系になります。
レデューサーCR0.73× 併用時の仕様
|
焦点距離 |
385mm |
口径比 |
1: 3.6 |
イメージサークル |
φ44mm (光量60%) |
|
|