新しく設計した3群3枚の対物レンズは、2枚目にスーパーEDガラスを使用し、前後をクラウンガラスで挟んだ、密着式のアポクロマートレンズです。この望遠鏡は、眼視と写真撮影それぞれで最高レベルの光学性能を目標に開発しました。具体的には、前モデルのフローライト・アポクロマートと比較して、青〜紫の色収差(F線、g線のハロー)が1/3以下に減少しています。 眼視性能に関しては、人間の目の分光感度に比重をかけたストレール比(回折限界以内に何%の光が収束するか)が 99.2%とTOAシリーズと同等のほぼパーフェクトな性能です。 また、冷却CCDカメラやデジタル一眼レフカメラの撮影では、TOAシリーズ用の35フラットナーやレデューサーとのマッチングがとても良好です。35フラットナー使用時には、35mmサイズ全面で可視光波長の全てが10ミクロン以内に収まります。レデューサーを使用したときでも、中心で10ミクロン、最周辺でも約20ミクロンというフラットフィールド特性を持っています。