ε-130Db

コンパクトアストロカメラ 「ε-130D」 の接眼体にセミオート電動フォーカサーのβ-SGRを組み込んだ鏡筒です。

光学系は標準品と同じもので、主鏡に双曲面鏡(ハイパーボライド)を使い、接眼部に補正レンズを配置したイプシロン光学系です。

電動フォーカサーはε-180EDで採用しているフランジ型ではなく、ラック&ピニオン型になります。ε-130Dは小型故、赤道儀に搭載したとき接眼体と鏡筒バンドの距離が接近するため、フランジ型だと鏡筒バンドに干渉してしまうので、コンパクトに収まるラック&ピニオン型としました。

カメラの接続と操作性は標準型と同じで、回転装置も普通に使えます。合焦ハンドルがありませんので、コントローラーのボタンを押しての操作、もしくはパソコン(Windows機)と接続してアプリケーションからの操作となります。

スペック
形式
ハイパーボライドアストロカメラ
有効径 130mm
合成焦点距離 430mm
合成口径比 1:3.3
斜鏡短径 63mm
補正レンズ 2群2枚
イメージサークル φ44mm (画角: 5.9°)
メタルバック 56.2mm
鏡筒径 166mm
全長 460mm
質量 5.1kg
ファインダー オプション
対応鏡筒バンド 166WS

ピント合わせは、専用ソフトウエアによりモーターを制御し、カメラ位置を移動させながら撮影していきます。撮影した画像を元に、対象星のピクセル面積を測定し、面積変化を二次関数の近似曲線で表現します。この近似曲線からピーク点を計算によって求め、ソフトウエア画面にある「推奨値に移動」をクリックすれば、ベストフォーカス位置にカメラが移動します。
自動移動にチェックを入れておけばベストフォーカス位置を決定後推奨位置に移動します。推奨位置は1μm単位で制御しているので、目盛りを見ながら一定間隔ずつ動かして撮影しピント位置を決める方法に比べると、β-SGR仕様なら簡単に精度良くピント合わせができます。
また、ピント合わせは鏡筒を撮影対象に向けたままでほぼ行えるので姿勢変化を気にすることはなく、ピント合わせ用に別の星を導入する必要もないので効率よく撮影ができます。
制御ソフトはフランジ型β-SGRと共通ですので、フランジ型をお使いのお客様はUSBケーブルをつなぎ替えるだけでご使用いただけます。

フォーカスアナライザー機能があるので、ピント合わせ用に撮影した画像全体をサンプル解析し撮像面全体のピント評価が可能ですから、能率良くスケアリング評価ができます。

また、天文関連機器の外部制御ソフトウェア規格 ASCOM に対応していますので、ASCOM 準拠の制御ソフトウエアとの連携が可能です。

β-SGRの仕様
PC動作環境 OS: Vista /7 (すべて32bit版)
基本ソフト: Net Framework 3.5
CPU: 1GHz以上のプロセッサー
   (推奨 Core2Duo 2GHz以上)
メモリ: 1GB以上 (推奨 2GB以上)
PCとの接続 USB2.0
消費電力 DC12V 1.0A (Max)、電圧は24Vまで対応
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