2017年 5月30日
二年前に限定発売し、ご好評のうちに完売となりましたFC-100Dは、その後再販のご予要望を多くいただきましたので、限定ですが再度販売することにいたしました。
f/9 の対物レンズや50.8スリーブの接眼体仕様ながら軽量に仕上げた鏡筒は2015年モデルと同じですが、唯一接眼体とファインダー脚の塗装が現行のライトブルー色になっています。2017年モデルは年内のご注文分に対応する予定でおります。
近年の屈折望遠鏡は、フォト・ビジュアル系短焦点アポクロマートが主流になっていますが、これらとは性格を異にする長焦点二枚玉フローライトアポクロマート望遠鏡がFC-100DLです。
FC-100DLはその名の通りフローライトレンズを後ろに配したFCタイプで、f/9.0の長焦点屈折にふさわしく、色収差、球面収差の少ないコントラストの高い像が得られます。具体的には、f/7.3のFC-100Dに対してg線(紫)のハローが約4割減少、高倍率性能を示すストレール比で約4%増加の97.5%を実現しています。(データは計算値)
この収差データは、三枚玉アポクロマートとほぼ同等の数字であり、コマ収差がゼロの安定した像面と相まって、高い眼視性能を持った望遠鏡であることを理解していただけると思います。
FC-100DLの球面収差図では、中心から70%付近の色収差のまとまりが良く、スポットダイアグラムの光線のまとまりが良好になっていることが分かります。
FC-100DL |
|
形式 |
2群2枚 フローライトアポクロマート |
有効口径 |
100mm |
焦点距離 |
900mm |
口径比 |
1: 9.0 |
鏡筒径 |
95mm |
鏡筒全長 |
940mm |
質量 |
3.8kg |
ファインダー |
6倍30mm |
対応鏡筒バンド |
95DS-GT [KA19420G] 質量:1.3kg |
|
|