2015年 4月 7日
タカハシAbbe型アイピースと同様に以前のタカハシErをリニューアルした31.7mmスリーブ径のアイピースErfle28mmを発売します。
エルフレ型アイピースは、1917年頃にハインリッヒ・エルフレが発明した広角アイピースです。Erfle28mm はこのレンズデザインをほぼ踏襲していますが、改良を加え軽量でコストパフォーマンスの高いアイピースに仕上げました。
見掛視界は、31.7mmスリーブサイズではぎりぎり収まる約60°を確保しています。3群5枚のレンズ構成は現代の超広角アイピースに比べるとフラットフィールド性は劣りますが、バロー系を含まない最小限のレンズ枚数による素直な像質は、全面マルチコートの採用と相まってフレアやゴーストの少ない視界を確保しています。 また60°という見掛視界は、人が頭を固定したまま全視野を見渡せる限界であり、自然に眺められる視野ともいえます。
また28mmという焦点距離は、FS-60CB鏡筒に取り付けると12.6倍になり、有効最低倍率よりも少し高い倍率が得られるので、FS-60CBのようなコンパクト望遠鏡で星雲星団や彗星を観望するには適したアイピースといえます。
タカハシの31.7サイズアイピースシリーズは全て同焦点になっていますので、どのアイピースに付け替えてもピントの移動がほとんど無く、快適に観望ができます。
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